舞洲内貿埠頭HS-6号上屋

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計画地は大阪湾の水際線の景観の1つとなる新しい埋立地、舞洲(ましいま)のウォーターフロントに位置し、このHS-6号上屋は舞洲物流ゾーンの第1号の上屋として、先駆的な役割が求められていた。従来の上屋建築は機能性、経済性を重視して計画される傾向にあったが、本計画ではそれらの条件に加え景観面への配慮をもう1つの重要な条件として計画を進めていった。デザインコンセプトとして、帆船のマスト、カモメの飛ぶ姿をモチーフに、ポートスケープ(=港らしい景観、港にとけ込む建物)を提案し、ダイナミックなフォルムで、対岸や船上から見た遠景を意識したデザインとした。庇の支持材は柱を介して屋根を貫通し上屋内へ入り込み、梁の下弦材となる、デザインと構造とが一体となる架構計画としている。コンセプトカラーは、海の青、そしてその海の色に映えるvividな赤と黄を基調色とし、暗い倉庫のイメージを払拭させ、明るく親しみやすい色彩計画とした。
所在地 | 大阪市此花区 |
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竣工年月 | 1995.4 |
延床面積 | 5,800㎡ |
構造規模 | S |
階数 | 2F |
施設用途 | |
撮影者 | (株)エスエス大阪 |