「神戸商船三井ビル」耐震補強工事
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当施設は、海運業界が未曾有の隆盛をみていた大正11年に建設されたSRC造の7階建の事務所ビルである。建築様式としては、アメリカン・ルネッサンス様式を基本にし、技術的にはテコラッタの外壁への使用、プラスターの内装への使用、暖房方式を強制循環温水方式とするなど、アメリカの高層建築に関する技術を多く採り入れている。阪神淡路大震災により破損した外壁、内部の床・天井・壁については、可能な限り原形復旧となるよう修復し、特に被害の大きかった地下の床・壁は、震災前以上に強度を高め、設備機器もグレードアップさせた。その後昇降機の改修を行うとともにテナントサービス向上の為の改修設計を行った。D&B方式で行われた耐震補強工事プロジェクトではCMとして参画し、内部にほとんど影響を出さず運営しながらの耐震補強工事を完了させた。
所在地 | 神戸市中央区海岸通 |
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竣工年月 | 2013.12 |
延床面積 | 11,861㎡ |
構造規模 | SRC |
階数 | B1-7F |
施設用途 | |
受賞 | 第24回BELCA賞(ロングライフ部門) 第19回「人間サイズのまちづくり賞」まちなみ建築部門 知事賞 |
撮影者 | 大林組(1)、商船三井(2,3)、昭和設計(4,5) |