本施設はJR阪和線　和泉府中駅前という好立地に建つ、眼科に特化した施設である。
アクセスの良さを活かし、大阪府内はもとより周辺エリアや関西国際空港からの利用者を呼び込む「わざわざ訪れてみたくなるアイセンター」となることが求められた。そのため、高度な医療・サービスが得られ、かつ、快適な空間が内包されているという雰囲気が滲み出すような外観の表情づくりに注力している。
内部空間は施設の性格上、様々な症状の患者が利用するため「見やすくわかりやすい空間」となることを特に心掛けている。従来のアイセンターという施設にありがちな色彩やサインの乱用による視覚情報過多となることを避けるため、内装とサインの色調・バランスをコントロールすることで、できる限りシンプルになることを重視した。
加えて自然採光の取り入れ方を工夫することで、眩しくなく、やわらかな光が感じられる待合空間とすることで、駅前立地でありながら都会の喧噪からしばし逃避できるような「くつろぎの空間づくり」を目指している。