大阪避雷針工業株式会社大阪支店
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機能ごとに設定されたフロアが積み上げられているという明快な階構成としている。各フロアはフラットスラブにより構成され、タイル張りのボックスにおさめられている。積み上げられたフロアはガラスのカ-テンウォ-ル越しに認識することができる。また、各フロアを繋ぐ縦動線はタイル張りの搭状ボックスにおさめられており、2つのボックスをガラス張りのホ-ルでやわらかく繋ぐというシンプルな建物構成となっている。建物内部壁面には東西南北面全てに収納(造付家具)が設けられており、カ-テンウォ-ル側の収納は、地震時に机や椅子等がガラス面に衝突するのを防ぐためのものでもある。また水廻り機能(便所、湯沸室等)がおさめられたひとつの大きな家具とみたてられた木製ボックスがフラットスラブの間に挿入されるように配置されている。カ-テンウォ-ル側の収納とこの木製ボックスは内部要素であるが、外部からも認識でき、これらの木製家具は外観にも大きく寄与する建物デザインとなっている。構造的には、耐震性能として非常に有効な耐力壁をバランスよく配置したことで、極めて耐震性の高い構造となっている。また、耐力壁を有効に設けることで、フラットスラブ構造を採用することができ、ファサ-ドデザイン及び室内に梁の無い空間構成が可能となっている。
所在地 | 大阪市北区 |
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竣工年月 | 2005.2 |
延床面積 | 813㎡ |
構造規模 | RC |
階数 | 5F |
施設用途 | |
施設概要 | 事務所:支社 |
撮影者 | 山陽企画 |