大槌町立大槌学園小中一貫教育校

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大槌学園は、4小学校・1中学校の統合校であり、震災を乗り越え新たなスタートを切った大槌町の、まちづくりの要となる義務教育学校である。高台に新設された2階建校舎は、メディアセンター「本の森」とランチルームを囲む回遊動線に沿って教室を配するレイアウトとなっている。「表現の大階段」「成長の壁」「ディスカッションコーナー」「がっこうサロン」等、従来の授業形態にとらわれない、自主的で主体的な学習、集団学習といった様々な学習の場所づくり、大断面集成材木架構の採用による、町産木材を活用した郷土への関心の喚起と、豊かで暖かな「木育」空間づくりを行っている。地域への愛着、生き方・進路指導、防災教育、の3つを柱とする独自のカリキュラム「ふるさと科」に象徴される、大槌町の将来を担う「豊かな人間性を備え、創造性に富み、国際的視野を持った人材を育成する教育」を目指している。「井戸端会議室」を設ける等、町民の教育参加と関係づくりを喚起するとともに、屋内運動場を避難所利用する際も学校が機能できる配置構成、非常用発電設備やマンホールトイレ等の設置により、新たな災害に備えている。
所在地 | 岩手県上閉伊郡大槌町 |
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竣工年月 | 2016.09 |
敷地面積 | 24,348㎡ |
延床面積 | 13,066㎡ |
構造規模 | W+S+RC |
階数 | 2F |
施設用途 | |
施設概要 | 小中一貫校(義務教育学校) |
受賞 | いわて木材利用優良施設コンクール・会長賞 |
撮影者 | アカマフォトスタジオ (1,2,5)、久慈設計 (3)、昭和設計 (4) |