New| NEW

淡路市立津名図書館

- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
くにうみの島、淡路市の津名地区に位置する、少子高齢化などの地方自治体の課題を踏まえた、市民協働やシビックプライドを育むこれからの図書館。隣接する個性的な音楽ホールも含めた環境を、そこにある資産としてリスペクトしつつ、やわらかなアレンジとして新図書館を加え、市民がきらくに、きままに、滞在し利用できる場所に育てていくことで、ふたつの施設がやがてひとつになっていく構想を描いている。
ふわりと舞う大屋根のもと、心地のよい内部空間では天井や家具などを最大限木質化し、カーボン固定化に寄与。ユーザーが思いのままアレンジしやすい内装仕上や家具の採用により、機能的な長寿命化も図っている。大きな熱負荷要因となる屋根・外壁には白い断熱塗料を採用している。
おしゃべりや飲食、イベントの場にもなる交流エントランス、展示ギャラリーや工作・音楽用のスタジオ等を設え、若い世代や子育て世代も気軽に来館でき、誰もが目にする位置にある「サポーターズルーム」が、図書館での活動に関心のある市民が気軽に集う旗印となっている。
いつでも、だれでも利用できる共有空間で、「つくる」「表現する」から読書の世界へと誘い、想像力と創作意欲の高揚を手がかりに、当事者意識を高め、創意工夫を楽しみながら、図書館づくりへの参加を促す仕掛けを散りばめている。
所在地 | 淡路市志筑新島 |
---|---|
竣工年月 | 2021.12 |
供用開始年月 | 2021.03 |
敷地面積 | 3572㎡ |
延床面積 | 2056㎡ |
構造規模 | S+RC+SRC |
階数 | 1F |
施設用途 | |
施設概要 | 図書館(開架10万冊・閉架10万冊) |
受賞 | 四国化成空間デザインコンテスト2021 第26回人間サイズのまちづくり賞 建築部門 知事賞 |
撮影者 | 笹の倉舎 / 笹倉洋平 |