都立松沢病院

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病院が立地する「松沢の森」は、130年にわたってこころを病んだ患者の支えとなり、その快復を見守ってきた。新しい病院の計画にあたっては、患者だけでなく皆が癒されるように「こころに深呼吸」をテーマに、この森を極力保存すること、森の持つ「癒しの力」を最大限に活かせる計画を行っている。建物は出来る限り平面形をコンパクトに抑え、既存の樹木への影響を最小限にした。建物高さも病棟構成の工夫により階数の削減を行うとともに、立体的な緑の連続性を確保するために屋上庭園を随所に配置している。外構計画においては「街的」「里的」「山的」と土地利用区分を明確にし、それに見合った樹群の再構成や既存樹林の保全を行い、計画地の持つ緑のポテンシャルを顕在化させる計画としている。病棟は患者の病態、性別、年齢等により使い分けが出来るように小規模なユニットを構成している、ユニットを採用すること、又ユニット内の空間のきめ細かな作りこみは、人と人との関係を段階的に育んでいけるような環境づくりを目指している。
所在地 | 東京都世田谷区 |
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竣工年月 | 2014.02 |
延床面積 | 56,859㎡ |
構造規模 | RC |
階数 | 7F |
施設用途 | |
施設概要 | 病床数:新館部分660床:全体890床 |
受賞 | 東京の低炭素ビルTOP30 |
撮影者 | 三輪晃久写真研究所 |