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太陽の塔 内部再生事業

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(太陽の塔内部に再び人が立ち入れるようにする)
1970年「大阪万博」の際、岡本太郎によりデザインされた太陽の塔の改修プロジェクトである。建築基準法上工作物扱いのため閉幕後は内部への立入りが不可能であったが、一般の方が入場可能な展示施設として機能させ、当時の空間を蘇らせることが今回のプロジェクトの最大の目的であった。
(安全性確保のために)
耐震性能が不足していた塔は、腕より下は内側に鉄筋コンクリートの壁200mmの増打ち補強を行った。腕より上部は補強箇所が内外から一切分からないよう鉄骨補強を行い、塔内最上部のホリゾントの裏に隠しながら、万博当時の空間演出と耐震補強を両立させた。ホリゾント上部には機械排煙機を見えない位置に据え、全館避難安全検証法により密閉空間での火災に対しての安全性を確保した。
(内部を観覧する人のために・外から眺める人のために)
膨大な入場者を処理するために万博当時はエスカレーターが設けられていたが、階段に付け替えることで、思い思いの時間の中で鑑賞が可能な計画とした。耐震補強を行った後、壁面の拡散版と生命の樹の展示物を復元し、万博当時の空間を再現している。右腕部の既設エスカレーターは撤去し、むき出しの鉄骨フレームを展示物として見せる事も一つの演出とした。
周囲の増築部は、地底の太陽を展示し、太陽の塔のエピローグ空間としている。増築部屋上は、連続した芝生空間の外構計画・屋上緑化を計画することにより、遠景からの太陽の塔のシルエットの印象を変えないよう配慮している。

所在地大阪府吹田市千里万博公園
竣工年月2018.02
敷地面積1,291,667㎡
延床面積1,858㎡
構造規模RC(下部)、SRC(中央部)、Sフレーム+ショットクリート(上部+腕部)
階数B1-2F
施設用途
  • 展示・記念施設
  • 受賞
    グッドデザイン賞
    第52回SDA賞(特別賞)
    第29回BELCA賞ベストリフォーム部門
    撮影者IRUKA STUDIO.Ltd 野村 和慎

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