本施設は、多目的ホール（計500席）と公民館機能を併せ持つ交流拠点施設である。南国市初の音楽・演劇等が可能な文化施設のため、当初より市民の期待が大きく、市民が主役となり使いこなせるような建物が求められた。そのため、ワークショップにて市民目線の要望を抽出し、最大限に設計に反映できるように努めた。その結果、プロポーザル選定時から配置計画を反転する等の大胆な変更を経て現在に至る。屋内も同様に、ホールの客席を移動観覧席とし、平土間・舞台利用等の多様な使い方を可能としている。公民館エリアは、いつでも予約なしで使える場所や、活動を日常的に発信できるような設えを点在させることで、市民が使いこなし、主役になれるような施設を実現している。