当地区は阪神尼崎駅前広場に面し、歴史と伝統のある尼崎の都心に位置し、現在大きく土地利用の転換が進んでいる尼崎南部臨海ゾーンの玄関口に位置している。一方、終戦直後からの阪神マーケットと呼ばれた老朽家屋が密集した状態が近年まで続き、安全上、景観上の課題が多い地区であった。尼崎市の歴史的都心の復権と駅前の風格ある顔づくりを目指して、2000 年から再開発事業の立ち上げに設計コンサルとして事業参画した。施設構成は1 階から3 階までメディカルモールを中心にした商業・業務ゾーン、4 階から29 階は住宅で、シンボリックな景観を形成している。