当施設は、東播磨地域の中心に位置し、緑豊かで穏やかな丘陵地に囲まれた斎場である。施設構成は、中庭の水盤が光と静寂を演出して荘厳な空間を表現している“火葬ゾーン”と、自然を感じ安らぎをおぼえる“待合いゾーン”との2つに大別される。
　施設全体は、水面に浮かぶ表現とし、2つのゾーンは水越しに結ばれるという構成により、会葬者の心の転換を誘った。外構には、周囲の山に連続する広い修景池や庭があり、会葬者が散策しながら、あるいは眺めながら故人を回想する演出装置として機能している。