本計画は、鹿児島県川内市に建つ地方裁判所支部の既存庁舎の建て替え計画である。周辺が低層の住宅地であることから、高さを極力低く抑え、金属製の庇による水平線を強調したデザインとして、建物による圧迫感や威圧感を周囲に与えないように配慮した。外構計画においても、既存の石塀を撤去して新たにフェンス等は設けず、低木と並木による柔らかな敷地境界を形成して、開放的な開かれた裁判所のイメージを打ち出している。