本プロジェクトは、古くから街並みが形成され、都市にありながら静けさと落ち着きを備えた職住近接の街・上本町６丁目（通称「ウエロク」）に計画された複合用途ビルである。
上本町駅前のスカイラインを構成する上層部を白基調の「シティゾーン」、駅前空間との親和性を高める基壇部をまちに開いた「グランドゾーン」と位置づけ、ボリュームを分節することで、多様な利用者が共存できる空間を創出する。
人が入りやすく、共感を呼び起こす場であり、現代的で先進性を感じさせながらも親しみを持てる空間とするため、デザインコンセプトを「秩序と変化」「多様性」「ヒューマンスケール」と設定し、ウエロクらしさを継承しながら、地域に永く愛される建物の実現を目指す。