100周年記念館は、文化財保全エリアの正門広場の景観に大きく関与するため、滝学園にふさわしい格を感じる外観とし、建物のまとまりを生む門型フレームにより、正門広場全体のスカイラインを形成した。建物の正面はこれからの「新しい学習」が外からも見えるよう透明感のあるカーテンウォールとした。
１・２階の廊下は天井が高くカーテンウォールに面した開放的な空間とし、植栽と自然光が落ち着きと心地よさを感じさせる。1階は職員室に面して質問カウンターや窓際のテーブルを配し、生徒と先生のコミュニケーションの場を設けた。2階のICTホールは高い勾配天井に包まれ、3室一体利用できる多機能な教室とした。学生の発想を活発にする明るいオレンジ色をアクセントに内装計画を行った。 2階レベルで既存高校北館と接続し、本館を中心とした高校館・100周年記念館・図書館・中学館をつなぐ「学びの輪」を完成させた。