治療理念である『敷居の低い、癒しの場』の実現に向け、明るく、開放的で心身共に癒される場となることを目指した。病棟は大きな開口部を設けることで、高台からの豊かな眺望を楽しめるものとし、建物周辺には芝生広場やポケットパークを点在させ、患者とスタッフの憩いのスペースとした。病棟の外に出ることがかなわない方のために、建物全体を見渡すことができる開放的な中庭を設け、安心して季節感を得られる空間とした。既存施設と増築棟は新たに半屋外型プロムナードによって接続させることで、アクティビティを高める『軸』を形成し、軸に沿って将来の施設展開にも活用できるものとした。