本施設は、大阪市浪速区を管轄する税務署と大阪国税局納税コールセンターを整備するものである。敷地は低・中層規模の建物が混在する密集市街地にあり、近隣に日影などの影響を与えないよう、施設は可能な限りコンパクトかつシンプルな形態として計画した。一方内部空間は最大限のフレキシビリティを確保することに努め、特にIT関連設備の更新に十分対応できるよう、床は可能な限りOAフロア化し、十分な配管・配線スペースを設けている。また確定申告期に毎年決まってオフィスレイアウトが大きく変更されるなど、空間的にもフレキシビリティが求められることから、構造にボイドスラブを採用し、執務スペースの無柱空間化を実現している。