新聞社の支局機能と関連企業のテナントが入る鉄骨造5階建のオフィスビル。官庁施設が建ち並ぶ高松市の中心市街地に位置し、市最大の目抜通りに面して建つ。ファサードは全面ガラスカーテンウォールを用いて内外の連続性と室内の高い開放性を獲得しながら、エントランスや編集室の吹抜といった空間構成そのものが顕れるデザインとしている。1階エントランス横には市民一般に開放されるギャラリーを設け、その活動を往来に映すガラススクリーンと新聞・イベントの掲示板をひとつのパッケージとしてデザインし、新聞社の情報発信装置、メディアウォールとして位置付けている。1階両端に配した香川の庵治石はきめの細かい繊細な表情をみせ、時間の経過と共にその表情を様々に変化させていく。