会場全体のシンボルとなることを意識した「太陽の塔」を彷彿とさせる外観
Photo (株)伸和黄金色の大庇をライトアップ
Photo (株)伸和ホール全体をやさしく包み込む特注カーテン
Photo (株)伸和客席と舞台の一体空間が生まれ、生命のエネルギーが満ちる祝祭空間を実現
Photo (株)伸和内外連続する黄金色の球体天井
Photo (株)伸和
大阪Project 16
2025年日本国際博覧会
EXPOホール「シャインハット」
円形劇場が生み出す祝祭空間
EXPO2025大阪・関西万博における開閉会式等の式典や、大型イベント等を開催する施設です。建物デザインは基本設計者である伊東豊雄建築設計事務所によるもので、外観はEXPO1970大阪万博の「太陽の塔」を彷彿とさせる会場全体のシンボルとなることを意識されています。ホール内は質感あるカーテンで360度包まれ、空間に妖艶さを与えると共に、ホール全体への映像投影を可能にします。センターステージ形式を主とした円形劇場とすることで、約1850の客席と舞台の一体空間が生まれ、生命のエネルギーが満ちる祝祭空間となります。今回の万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」が体現化された建物です。
私たちは詳細設計及び申請手続きを進める役割を担いました。建設資材の高騰や施工者不足等の社会情勢の影響を受けるも、携わられた方々の協力により設計中、工事中の難局を乗り越え、限られた工程の中で予定通りの開幕につなげられたことは安堵感と、誇らしさを感じました。
万博に対しては開幕前まで否定的な意見も見聞きされましたが、国内外多くの方々が訪れ、盛況である様は感慨深いものでした。
建築設計部
竹内 啓太