正門から望む工場敷地内の新たな顔
Photo 松村芳治コーポレートカラーを感じられる外観
Photo 松村芳治芝生広場に面した波紋照明が印象的な食堂
Furniture:コクヨ Photo 松村芳治訪れる人を柔らかく迎え入れるファブリック天井のエントランスホール
Furniture:コクヨ Photo 松村芳治ファブリックに挟まれた照明によって彩るエントランスホール
Furniture:コクヨ Photo 松村芳治利用方法や時間帯によって居場所を選択できる食堂
Furniture:コクヨ Photo 松村芳治
兵庫Project 12
千寿製薬福崎工場管理棟
憩いと交流の場
兵庫県福崎町に位置する千寿製薬福崎工場の50周年事業の一環として、従業員の方々からプロジェクト名称を募り決定した「Oasis プロジェクト」を全体コンセプトに食堂や事務所機能を持った新管理棟を建設する計画です。従業員の方々には、全体コンセプトだけでなく、会議室名称の応募から選定や工事中の現場見学に参加いただくなど、担当者だけでなく従業員の方々とともにプロジェクトを進めていきました。
エントランスホール天井のファブリックやスリット窓の額縁に5色のコーポレートカラーを用いて外部へ企業を発信する外観計画としました。内部空間は千寿製薬の経営理念にある「5感」で感じる空間を目指しました。エントランスホールは、天井のファブリックが照明の光を柔らかく拡散し、来客の方をやさしく・包み込みます。また食堂は、昼食利用だけでなく、少人数での会議やひとり作業、夜勤の方の休憩所など多様な利用方法に対応できる環境とし、波紋が広がる照明のようにコミュニケーションや発想が広がる様子を表現しました。
点眼する行為のように顔(視線)があがるこの管理棟が、工場で働く従業員の方々にとって安らぎと憩いを求めて集い交流が生まれる場となることを願っています。
建築設計部
森 友哉