既存校舎のイメージを踏襲しながら明るく開放的な外観デザイン
Photo 松村 芳治東側外観
Photo 松村 芳治
敷地南北の高低差を活かし、半層ずれた階構成を内部空間のコンセプトにつなげているおうてもん石垣ギャラリー
Photo 松村 芳治
旧東館建設時の発掘調査で出土した豊臣大坂城の石垣を展示ライブラリー
Photo 松村 芳治
2階・3階の学習空間全体をシームレスにつないでいる左上/アクティブスペース、右上/メディアスペース、左下/フューチャーラボ、右下/ごろごろゾーン
Photo 松村 芳治
大阪Project 3
追手門学院小学校東館
メディアラボ
つづくこととつなぐこと
建物をつくるイメージとは少し違う感覚なのかもしれません。
社会のあり方が大きく変わろうとする今、こどもたちへの教育のあり方は変わり始めています。
バーチャルと併用する時代になるからこそ、学校というリアルな空間での学びや生きた体験が、次代を担うこどもたちの成長にとってこれまで以上にかけがえのないものとなるでしょう。
学びの場をつくる、今設計者にとって最も挑戦的で魅力のあるテーマの一つではないでしょうか。
一方で、変化し続ける社会の中で変わらず続いていく大切なものがあります。追手門学院小学校の場合、130年以上大阪城京橋口の地で培った歴史と伝統、天守閣に見守られることの誇り、それから社会のため人のために己の力を使うことができる人を育てるという教育理念です。
これから先も変わらず続いていく大きな流れの中に新しい流れを加えて次代につなげること、設計を通じて、こどもたちが自由に考え、様々な場所で楽しみながら学ぶ姿を思い描きながら新しい学びの場をつくると同時に、そんな大切な役割を担えたことはとても幸せな経験をさせて頂いたんだなと思います。
メディアラボで学んだ時間と経験が、将来、世界で活躍するグローバルリーダーへと成長するこどもたちにとっての大切な財産となることを心から願っています。
建築設計部
寒野 誠規