周辺建物や同法人所有施設に多用されている白や茶系統を配色した外観。“まち”と建物とのつながりを意識し開口部を配置
Photo K's Photo Works 野口 兼史JR和泉府中駅隣接地である特性を活かし、車窓からの流れるシークエンスが楽しめるリズムある外観
Photo K's Photo Works 野口 兼史JR和泉府中駅からの動線からシームレスにアクセスのできるエントランス。木調ルーバーにより、温かく人々を迎え入れる
Photo K's Photo Works 野口 兼史不安を抱え来院される患者様の気持ちが少しでも落ち着くよう、待合ラウンジ上部の吹き抜から印象的に自然光が入り込む
Photo K's Photo Works 野口 兼史診察直前の待合空間は照度を落とすことで瞳孔が広がり診察がスムーズに行えるよう配慮
Photo K's Photo Works 野口 兼史
大阪Project 8
府中病院アイセンター
地域の安心のアイコンをつくる
「府中アイセンター」は和泉市にある眼科専門クリニックで、手術室を3室有し地域の眼科医療を支える拠点となる施設です。外観計画はJR和泉府中駅隣接地である特性を活かし、車窓からの流れるシークエンスが楽しめるリズムある計画とした。列車走行音や駅ホームからの遮音に配慮する必要がある東側壁面は “まち” に対して閉鎖的になりすぎないよう配慮し、抜け感がありつつも遮音的に支障のないバランスとなるよう留意した。2階から上部の南東コーナー部は大きな開口部を設けることで、地域に開かれた表情となる事を意図している。東壁面の足元の細長いスリット窓は互いのプライバシーに配慮しながら常に “まち “と建物とのつながりが感じられる仕掛けとした。
内部空間は“光”を意識した計画としている。不安を抱え来院される利用者の気持ちを少しでも落ち着かせられるよう、待合ラウンジ上部の吹き抜けから印象的に自然光が降り注ぐ計画とした。
また、診察直前の待合空間は照度を落とすことでリラックスして待てる落ち着いたインテリアとしている。
施設を利用する人に限らず、地域の人々がこの施設を安心のアイコンとして認識してもらえればという想いで設計した。
建築設計部
有谷 友孝