鳥瞰
Photo エスエス/秋田広樹
琵琶湖を望む手前「低層棟」:街中の安心居住を支えるサービス付高齢者向け住宅と商業。奥「高層棟」:免振構法を採用したタワーマンション。1階と2階は商業
Photo エスエス/秋田広樹従前はアーケードの商店街。アーケードを撤去し、広い沿道空間を創出。沿道空間は「草津宿場まつり」や「街あかり」などのイベント広場として利用されます
Photo エスエス/秋田広樹住宅エントランスホール
Photo エスエス/秋田広樹
素材感のある材料やドラマチックな照明計画、「ガラスアート“光の道(四季)”」により、居住者の暮らしを彩る空間創りを行い、格調を感じるモダンな空間を演出しています住宅スカイラウンジ
Photo エスエス/秋田広樹
琵琶湖を借景とするラウンジ空間。デザインモチーフとして、湖の葦をイメージした繊細な竪格子を採用。明るく上品な空間演出により、上質なライフスタイルを提供しています
クロスアベニュー草津
多くの人々との出会いから学ぶ「まちづくり」
「北中西・栄町地区第一種市街地再開発事業“クロスアベニュー草津”」は滋賀県草津市の東側に計画された再開発事業で、4階建の低層棟と、26階建の高層棟が一街区の敷地内に配置された複合開発プロジェクトです。低層棟には、街中での安心居住を支えるサービス付高齢者向け住宅を導入。また、1階には商業・サービス施設の整備を計画しています。高層棟は免振構法を採用したタワーマンション。1階と2階には複数の店舗等を始めとした賑わいゾーンを整備しました。この新たなランドマークとなる2棟構成により、住まう人、訪れる人の豊かな交流を生みます。
建物デザインに採り入れているマテリアルは、旧街道の宿場町に見られた白漆喰や杉焼の色彩、そしてガラスの無色透明感性やシャープ感のある形状を組み合わせた新旧融合のモノトーンデザインとし、基壇部は「灰白(はいじろ)」「墨色(すみいろ)」といった日本の伝統色による構成で、落ち着きと上質感を演出しつつ、草津の歴史と先進性を表現しています。かつて東海道と中山道が交差する宿場町として栄えたこの場所に歴史や文化を継承し、新たなランドマークとして創造しています。
再開発事業の中で権利者や自治体担当者、施工会社、コンサルなど多くの方に出会いました。
役割や立場の違う皆さまが集まり、地域の方々の為、最後は事業に残って頂いた権利者の方々に喜んで頂く為にと「ワンチーム」で事業を遂行しました。長いお付き合いの中、お叱りを受ける事もありましたが、最後は感謝のお言葉を頂き、一瞬で長い間の苦労も報われました。
建築設計部 執行役員
橋本 修