Project 7

宗右衛門町ホテル

大阪らしさ。

設計時、大阪は急成長渡航先ランキングで2年連続世界一となっていました。その中でもミナミが最も人気があり海外のSNSには「楽しい」「美味しい」「人が気さく」などポジティブな要因が列挙されています。その大阪をベースとした観光の拠点となる新ホテルで、大阪らしさを表現することは必然であり、大阪の特長を分析するところからプロジェクトはスタートしました。

街を歩きながら、大阪が培ってきた「誰とでもすぐ仲良くなれるグローバルレベルのコミュニケーション力」「カラフルな街やヒューマンスケールの界隈性」「庶民から生まれた上方文化」など世界に評価されている「大阪のええとこ」をすくい上げ、デザインコンセプトは「大阪を ‐粋‐ の精神で表現する」としました。他にはないここだけの「ほんまもんの大阪」を感じるデザインとして、「力強い華やかな和」、「上方歌舞伎の衣裳」、大阪の伝統工芸である「錫」の3つの要素を施設にちりばめています。

哲学者九鬼周造は「いき」とは「垢抜けして張りのある色っぽさ」であるとしました。当ホテルの軽く崩した自由なデザインが歴史ある宗右衛門町の街に粋な色気を与えることができたと感じています。

建築設計部
 中山 至

大阪市中央区宗右衛門町Google Map
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