北東面外観 正面外観
Photo スタジオノブ 芹野信人
1階左からカフェ、トレーニングルーム、通所リハビリテーション、3階機能訓練室がガラス張りの大きな開口部で富雄川沿いの前面道路に面しています。東側外観
Photo スタジオノブ 芹野信人
前面道路側にパブリック(カフェ、通所施設)なエリア、敷地奥側の静かな場所にプライベートなエリア(入所施設)を配置。敷地周辺の河岸段丘的な地形を参照し、段々状のボリューム構成で景観との調和を図っています。エントランスホール
Photo スタジオノブ 芹野信人
1階エントランスホールには、入居者だけでなく誰もが利用可能な本格的なカフェを設置しています。通所リハビリテーション
Photo スタジオノブ 芹野信人
美しい自然を見ながら生活できる定員80名の通所リハビリテーションパワーリハビリトレーニングルーム
Photo スタジオノブ 芹野信人
一般の方も利用できるリハビリスペース
奈良Project 1
介護老人保健施設ハビリス
日常生活の延長として、普通の暮らしができる空間
介護老人保健施設は介護が必要な高齢者が入所し、住み慣れた自宅へ復帰するための訓練を行う施設で、病院と自宅の中間的な役割を担います。この施設は生活空間と訓練の場を明確に分け、リハビリを行う部屋を前面道路側に配置、全面ガラスの大開口としています。利用者は、外部の豊かな自然を見ながらリハビリができ、またリハビリの様子が外部から見えることで、張り合いを感じ、リハビリ意欲を高める空間づくりをしています。
また、エントランスには地域に開かれたカフェを設けることで、地域との接点を生み出し、パブリック性を高めています。普段私たちが日常生活で家(内)とまち(外)を行き交うように、利用者は日常生活の延長として、生活空間であるユニット(内)とカフェ(外)を行き交います。身だしなみを整え、気持ちを切り替え、地域の人が利用するカフェに足を運ぶ、そうした日常生活の延長としての暮らしを体験することで、利用者が自然と体と心を動かす、社会とつながる実感が持てる。それが少しでも在宅復帰の助けになればと考えました。