Project 7

守口市立さくら小学校

学校全体を木に包まれた学びの場に

さくら小学校は2校の統合校です。建物を2階建てとし、勾配屋根をもつ普通教室が集まったように小さく分節化した建物とすることで周辺の戸建住宅地と調和するように配慮しました。

敷地には100年以上前からまちを見守るクスノキの大木がありました。記憶の継承とともにこどもの多様な学びを内外問わず生み出すきっかけとしてクスノキを保存し、「学校全体を“木に包まれた”学びの場」を目指し、設計を行いました。

普通教室前には「アクティブスペース」として少人数授業での利用や発表・展示の場所として活用できる場をつくり、学年を問わず、学校全体で学びを展開できるようにしました。また、すべての特別教室の前には「ラボ」と名付けた空間を設け、いつでも実験器具などの教材に触れ、学ぶことができるよう工夫するなど、学校全体が主体的・対話的で深い学びの場となるよう計画しました。

統合前から学校とのつながりが深い近隣住民の方々により、花壇や田畑の整備、子供の登下校の見守りや清掃、メディアホールでの講演会なども行っていただいており、地域とともに育み・歩む「みんなの学校」となることを願っています。

建築設計部
 山本 和宏

大阪府守口市東光町Google Map
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